【参考情報】
2022年2月20日
山田寅次郎~日本とトルコの親善に生涯をささげた「民間大使」~
内田嘉吉文庫所蔵の『土耳古(トルコ)畫観』(博文館/1911年)を著した山田寅次郎。彼は1890(明治23)年和歌山県串本沖でオスマン帝国軍艦のエルトゥールル号が座礁・沈没し、587名もの死者を出した遭難事件の義捐金を届けるためオスマン帝国(現・トルコ共和国)に渡りました。12年間当地に留まり、実業家として活動した山田寅次郎は茶道宗徧流八世家元山田宗有としても知られています。本講座では山田寅次郎の孫であり『明治の男子は、星の数ほど夢を見た。オスマン帝国皇帝のアートディレクター山田寅次郎』(産学社/2017年)の著者である講師が、日本とトルコの民間交流に山田が果たした役割についてお話します。
講師:和多利月子(ワタリウム美術館役員、日本・トルコ協会個人会員)
日時:2022年2月20日(日)14:00~15:30(13:30開場)
*今後の新型コロナウイルス感染拡大状況により、変更となる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
会場:日比谷図書文化館 地下1階
日比谷コンベンションホール(大ホール)
定員:100名(事前申込順、定員に達し次第締切)
参加費:1000円(千代田区民・学生500円)
*千代田区民の方は住所が確認できるもの、学生の方は学生証をお持ちください。
<申込み>
①ホームページ申込フォーム
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20220220-38_1/
②電話:03-3502-3340
*参加希望の講座名、お名前(よみがな)、お電話番号をご連絡ください。
*小学生以下のお子様が参加される場合、保護者の同伴が必要です。
(保護者の方も参加費が必要です。)
<和多利月子氏(ワタリウム美術館役員) 略歴>
茶道の家に生まれる。1975年に初めてトルコを訪れ、祖父・山田寅次郎に興味を持つ。結婚を機に茶道の世界から現代美術の世界に視野を移す。「アート・一日幼稚園」「アート・一日小学校」の企画に参加、アートと文化を融合させた子供のワークショップを15年間開催。2015~17年「山田寅次郎研究会」2018年~「山田寅次郎 オスマン倶楽部」を主宰し、祖父の研究を続け、『山田寅次郎宗有―民間外交官・実業家・茶道家元』(山田寅次郎研究会 編/ 宮帯出版社/2016年)、『土耳古畫観』再販 現代語訳版(方丈堂出版/2016年)の出版編集に関わる。著書『明治の男子は、星の数ほど夢を見た。オスマン帝国皇帝のアートディレクター山田寅次郎』(産学社/2017年)