2011年3月に勃発したシリア内戦から8年。その間シリア国外へ逃れた人は500万~600万人ともいわれています。シリアと最も長い国境を接するトルコは、内戦直後からシリア人を受け入れ続け、今やその数は360万人、世界一の難民受け入れ国となっています。
トルコ南東部に位置するガジアンテップ市は、シリア国境に接しており、多くのシリア難民を受け入れ、支援してきました。この度JICAは、シリア難民支援円借款事業の対象自治体でもある同市のファトマ・シャーヒン市長(元国会議員、元家族・社会政策省大臣)を日本に招待する機会を捉え、トルコにおけるシリア難民の現状と日本の支援に関するセミナーを開催します。
今回、最前線で難民受入の指揮を執っているシャーヒン市長の他、ヘベカーUNHCR駐日事務所代表、安井JICAトルコ事務所長、また現地で難民支援にあたっている日本紛争予防センター(JCCP)の瀬谷理事長からお話しいただきます。
内戦から年月が過ぎ、シリア人の中にはトルコで生まれ育ち、トルコしか知らない子供たちも増えています。難民の多くは「いつの日か故郷に帰りたい」と願いつつ、いまだ将来の見えない日々を送っています。故郷を追われ、言葉も文化も異なる地でシリア人は何を思いどのように生活しているのか、受け入れ側はどのように支えてきたのか。共生の知恵は何か。また日本をはじめ国際社会ができることは何か。ぜひこの機会に、現場の声をお聞きください。
日時:2019年7月1日(月) 17:30~19:15
(17時開場、受付)
場所:JICA市ヶ谷ビル 2階 国際会議場
主催:JICA、UNHCR駐日事務所
協力:日本紛争予防センター(JCCP)
定員:150名(先着順)
参加費:無料
プログラム:17:00 会場、受付
17:30 開会挨拶(UNHCR駐日事務所 ダーク・ヘベカー 代表)
17:45 JICAによるシリア難民支援の現状(JICAトルコ事務所 安井 毅裕 所長)
18:00 NGOによるシリア難民支援(日本紛争予防センター 瀬谷 ルミ子 理事長)
18:20 ガジアンテップ市におけるシリア難民の現状と支援(ファトマ・シャーヒン 市長)
18:50 質疑応答
19:10 閉会挨拶 (JICA 山田 順一 理事)
お問合せ:JICAトルコ事務所 tk_oso_rep@jica.go.jp