このたび、日本とトルコ外交関係樹立100周年という節目の年を迎えましたことを大変うれしく思います。
トルコ建国の父として知られるムスタファ・ケマル・アタテュルクが、1923年10月アンカラを首都にトルコ共和国を宣言し、その初代大統領となってから100年が経過しました。トルコ建国から1年後の、1924年8月6日、日本を含む連合国とトルコが調印したローザンヌ条約の発効をもって、日本とトルコは国交を樹立しています。建国から間もない時期から、日本との関係を築いてくれていたことを、改めてありがたく思います。
1926年には、日本・トルコ協会の前身となる日土協会が設立され、1929年には高松宮殿下が総裁に就任されました。1931年には、高松宮同妃両殿下がトルコをご訪問、アタテュルクと会談しておられます。この時殿下がアタテュルクに贈られた日本刀が、今もアタテュルク廟の博物館に展示されていますが、初めてトルコを訪れた高等科2年生の時にこれを目にし、お二方の友好関係の証であるこの刀が、日本とトルコの歴史の礎になっているということを強く感じ、感激したことを今でもよく覚えております。両殿下のご帰国後には、日本橋三越で「土耳其国情展覧会」が開催され、殿下がトルコで購入された写真や絵画などが展示されました。トルコの現状を日本に広く知らしめるきっかけとなったことでしょう。
また、1929年4月に和歌山県の樫野崎灯台近くに建立されたエルトゥールル号遭難慰霊碑に、同年昭和天皇が行幸されました。このことを受け、トルコのメルシンにも同じ形の慰霊碑が建てられました。慰霊碑は地元の小学生や関係者によって、清掃や管理がなされ、昭和天皇の行幸の日である6月3日に、トルコ海軍の軍艦が訪れ、慰霊祭が5年に1度開催されています。こうした双方からの働きかけが、日本とトルコの関りを深めていったことがよくわかります。 今年は日本とトルコの外交関係樹立100周年を記念して、両国でたくさんの行事が企画されていると伺っております。100周年を機に、多くの先人たちが紡ぎ続けてきた日本とトルコの交流の歴史に多くの方たちが改めて思いを致し、次の200年へと新しい糸を紡ぎ続けられますようにと願っております。
Japonya Türkiye Cemiyeti’nin Saygıdeğer Üyeleri,
Bu yıl, 130 yılı aşkın tarihi boyunca güçlenerek derinleşen ilişkilerimizin resmen tesis edilmesinin 100. yıldönümünü büyük bir heyecan ve onurla kutluyoruz.
İkili işbirliğimiz tüm veçhelerinde adım adım ilerlerken, çeşitli zorluklarla karşılaştığımız dönemlerde milletlerimizin gösterdiği dayanışma ruhuna Türkiye Cumhuriyeti Büyükelçisi olarak görevime başladığım 2021 yılından beri de bizzat şahitlik ediyorum. Bu kapsamda, geçtiğimiz sene ülkemizde meydana gelen deprem dolayısıyla Cemiyetimizin sağladığı destek için bir kez daha şükranlarımı iletmek istiyorum.
Hiç şüphesiz, Onursal Başkanlığını şerefle yürüttüğüm Japonya Türkiye Cemiyeti, üç nesildir hamiliğini üstlenen saygıdeğer Mikasa Ailesinin destekleriyle, kurulduğu 1926 yılından beri Türk-Japon dostluk bağlarının kuvvetlenmesinde müstesna bir yere sahip olmuştur.
Ülkelerimizin arasındaki bağların kıymetli temelleri bugün de bizler için yol göstericidir.
Bu düşüncelerle, diplomatik ilişkilerimizin 100. yıldönümünde siz değerli üyelerimizin de iştirakiyle gerçekleştireceğimiz ekonomi, ticaret, enerji, denizcilik, doğal afetlerle mücadele, kültür, eğitim, bilim, teknoloji gibi geniş yelpazedeki etkinliklerle yeni fırsatları teşvik etmeyi arzuluyoruz. Halklarımızın birbirini daha da yakından tanımasını ve işbirliğimizin çeşitlenmesini yürekten hedefliyoruz.
Gayretlerimizde hep yanımızda olan Cemiyetin Hamisi Altes Prenses Akiko’ya şükranlarımı sunuyorum. Bu vesileyle, Japonya Türkiye Cemiyeti’nin tüm üyelerine en içten saygılarımı yineliyorum.
Büyükelçi Korkut Güngen
Onursal Başkan
日本・トルコ協会の会員の皆様、
130年以上にわたり年々絆を深めながら紡がれてきた二国間の歴史の中で、外交関係樹立から100年を迎えた本年を高揚感と誇りをもって祝福いたします。
二国間の協力関係が様々な分野において着実に前進している中、駐日トルコ大使として着任した2021年から今に至るまで両国民間の連帯の絆を幾度も目の当たりにして参りました。昨年我が国で発生した地震の折に、協会としてご支援をお寄せいただきましたことに改めて御礼申し上げます。
名誉会長を務めさせていただくことを誇りに思う日本・トルコ協会は、三代にわたり名誉総裁をお務め頂いている三笠宮家のお力添えをいただきながら、設立された1926年から今日まで、トルコと日本の友好の絆が深まっていく上で常に特別な存在であり続けました。
二国間で築かれてきた礎であるこれまでの絆の積み重ねが、私たちの未来を照らす光であります。
これらの思いを胸に外交関係樹立100周年を迎えた今年、皆様にもご参加いただきながら開催する経済、貿易、エネルギー、海事、自然災害対策、文化、教育、科学技術分野の様々な催しを通して新たな機会の創出を目指します。
当館の諸活動に常にお心寄せを賜っている総裁彬子女王殿下に心よりの謝意を表するとともに、この機会に日本・トルコ協会の皆様に敬意を表します。
名誉会長
駐日トルコ共和国特命全権大使
コルクット・ギュンゲン
日本・トルコの外交関係樹立百周年を共に祝うことができますことを心より嬉しく存じます。
両国民の絆は、オスマン帝国時代、小松宮殿下のトルコご訪問への答礼として1889年に日本へ派遣されたオスマン帝国軍艦エルトゥールル号の不幸な海難事故にまで遡ります。
トルコ共和国建国翌年の外交関係樹立以降も、深い友情で結ばれた両国は一世紀に亘り交流を深め、2013年には両国関係を戦略的パートナーシップへと発展させるなど、その絆は更に強固になっています。経済分野においても、二国間はもとより、信頼できるパートナーとして第三国で協働するなど、関係を深めています。
友好の絆は、政官民学、そして市民によって支えられております。本年、両国各地で実施される様々な事業を通じて、両国民間の相互理解が深まり、友好関係が進展し、次の1世紀に向けての新たなスタートとなることを願ってやみません。